第63代 理事長 砂川 直毅
2024年度 LOMスローガン〜愛と優しさ溢れる八重山へ〜
【はじめに】
2024年、一般社団法人八重山青年会議所は創立63周年を迎えます。創立より現在に至るまで多くの先輩方がこの地域の発展を願い、また、 地域の皆様と連携し絆を深めながら様々な事業に携わってこられました。その一つ一つの積み重ねが今日の八重山青年会議所を作ってきました。
私たちの最大の目的は「明るい豊かなまちづくり」であり、 昔も今も変わりはありません。今まで私達の先輩が作り上げてきた、JC 運動を踏襲し、今の時代にあったやり方に変え、新しい価値を創造しながら未来へ繋げていく必要があります。
私たちは青年として失敗を恐れず行動し、自己成長をできる一年にしていきます。
【まちづくり】
私たち八重山青年会議所は創立以来、幸せ溢れるまちづくりを目指し、さまざまな事業を行ってきましたが、近年ではグローバル化の進展や SNS の発達、コロナ禍の経験を経て人々幸せの価値観が大きく変わりつつあります。 そこで、地域の皆様が求める満足度(Well-Being)を調査し、今の地域に求められている事は何かを知る事が最重要になってきています。
また、 この八重山においても観光公害と呼ばれるほど、2次交通などの交通インフラの整備不足しており改善が急務となっています。 これからは今までの「人を呼ぶだけ」のまちづくりから、地域の幸福度の高い持続可能なまちづくりが様々な分野で必要とされてきます。
八重山青年会議所のこれからの行動が八重山の地域を左右する大きな過渡期へと入っております。 以前から取り組んでいるインフラ整備や地理的優位性を踏まえた、数年先の時代を捉える事のできる大局観を持ってこれからの八重山を創造していきます。
【LOM 開発】
現在の自分の置かれている状況は、すべて自己判断の結果です。卒業されたある先輩がおっしゃいました。「機会の平等、結果の不平等」。与えられた機会を最大限に活かすかどうかは、個人の姿勢と努力にかかっています。
毎年、会員の資質向上の為の事業を行っておりますが、コロナ過の影響で、他団体との交流も少なくなっており、自分たちの組織の事しかわからない状況も続いています。
本年度は積極的に他団体と交流し、他団体の知恵や体験を会員に落とし込むことによって、会員一人ひとりが地域に必要とされるリーダーになれる JAYCEE の育成を進めてまいります。
【青少年】
次代の社会を担う子供たちには無限の可能性を秘めており、新たな価値を創造する力、責任ある行動をとる力等身につけるためにもリアルな体験活動は重要です。
しかしながら、少子化やデジタル化、さらにはコロナ禍で体験する機会が減少し、家庭の経済環境によっても格差が生じている現状です。 また私たち離島に住む子供たちは高校以降の進学 ・就職になると生まれ育った島をでて島外に進学就職をする子供たちが大半になり、島の事や魅力を知らないまま大人になる人が多くいると感じております。
そこで、昔から八重山にある職業や未来につながる職業を体験する機会を提供することで、子供たちの将来の選択肢をひろげ、無限の可能性を秘めた子供たちが更なる飛躍ができる年にします。
【政治】
2023年は沖縄県議会議員選挙の年です。八重山青年会議所は2002年の石垣市長選挙を皮切りに一般社団法人八重山青年会議所が公開討論会を開催してきました。
現在の選挙はインターネットやSNSを通して、有権者はいろいろな情報を知ることが出来るようになった反面、その情報の真偽を確かめる事が難しくなり、ただの人気投票になってきたと感じています。
立候補者の生の声を公開討論会で聞いて頂き、その情報の真偽や旧来の地縁、血縁での選挙ではなく政策によって住民の意思を政治に反映させるのを目的として取り組んでまいります。また現状に満足していれば、政治に興味を持たなくなることは世界共通ですが、たとえ投票に行かなかったとしても現在の政治を選択したのは私たちです。
まだまだ若い有権者(10代、20代)の投票率は低いままです。若い世代が関心を持ってもらえるよう積極的に取り組んでまいります。
【総務】
八重山青年会議所は、ロバート議事法と7・5・3システムを基盤に据え、効果的な会議運営を行っています。しかし、議事の進行スピードや事前準備において改善の余地があるという認識から、新たなアプローチを模索し、より円滑な意思決定と迅速な対応が可能な会議体を目指しています。
また2021年に宣言した育LOM宣言を実施し活動してきた中での反省を生かし、会員の多様な生活様式に配慮し参加しやすい環境を整備します。
これらの取り組みを通じて、八重山青年会議所はより効果的な議論と活動を実現し、地域社会への価値を提供できるよう取り組んでまいります。
【むすびに】
私は石垣島に生まれ育ちましたが、2009年に八重山青年会議所に入会するまで、地元に対する気持ちは、日々の業務やプライベートの時間に追われ、少しも無かったかのように思います。またその当時は理事長という大役を自分が担う日が来るとは夢にも思わなかったです。
ですが日々の活動を通してくなかで、たくさんの先輩や同志の仲間たちと苦楽を共にし、同じ釜の飯を食べているうちに、地元が好きになり、ひいては、八重山、沖縄、日本が大好きになりました。
2024年は大好きな八重山青年会議所のみんなと共に世界で一番【愛と優しさ溢れる】団体を目指して、駆け抜けてまいります。
基本方針
まちづくり・インフラ整備に向けた取り組み
会員相互の意識醸成への取り組み
青少年を育成する取り組み
政治に関心を持つ取り組み
会員拡大
事業計画
まちづくりに関する事業(セミナー・提言)
LOM開発事業(他団体交流・セミナー)
青少年育成事業(職業を体験会など)
公開討論会(沖縄県議会議員選挙)
各種会議実施
姉妹JCとの交流事業(蘇芳 JC、稚内JC)
会員交流事業
全体定例委員会実施
会員拡大(各委員会事業発信)